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ヤンナ・ヤロネン/コレクティブ・ドープ

photo by Dániel Dömölky

ヤンナ・ヤロネン/コレクティブ・ドープ(Jenna Jalonen/Collective Dope)

フィンランド、ハンガリー/振付家、パフォーマー、プロデューサー
フィンランド出身。ハンガリー・ブダペストを拠点とする振付家・パフォーマー・プロデューサー。
ヤンナ・ヤロネンはハンガリー・ダンス・アカデミー卒業後、様々なカンパニーや振付家とのコラボレーションを行うなど、国際的に活動している。ベアトリクス・シムコとの作品『Long time no see!(久しぶり!)』では2018年、アヴィニョン演劇祭のSujets á Vifプログラム、エアロウェーヴのTwenty19の招聘作品として選出された。
彼女の作品『BEAT ‘I just wish to feel you’』は、エアロウェーヴのTwenty20に選出された他、2019年の最優秀コンテンポラリーダンスパフォーマンスとしてルドルフ・ラバン賞を受賞した。コレクティブ・ドープ、インターナショナル・ダンス・ウィーク・ブダペスト、サブ・ラブ・プロ・アンサンブルプログラムの3つの事業を抱えるSUB.LAB Event Productionsの共同創立者であり、プロデューサーでもある。
体操とクラシックバレエをバックグラウンドに持つヤンナであるが、パートナリング、アクロバット、ハウス・ダンス、フィジカル・シアターなどの異なる芸術形式やそれぞれに使用される動きからインスピレーションを受けることも多く、それはパフォーマーとしての彼女の動作に表れている。高度な技術を持つ身体をその真髄まで解読し、身体が持つ物理的な限界について探究し続けている。三部作『I just wish to…』では、死体性とでも呼ばれるような、シンプルな日常から社会的な現象における、制御されていない身体についてのリサーチを重ねている。荒々しく残酷でありながら、同時に儚さを漂わせるような、並ならぬ身体性を作品中で発揮する。

エアロウェーヴ(Aerowaves)

/ネットワーク
エアロウェーブはヨーロッパの35カ国を代表する44人のダンスのプロフェッショナルが参加するネットワーク。毎秋メンバー全員が揃い、600に及ぶ若手アーティストからの申請書の審査を行う。提出された15分から40分に及ぶ短いダンス作品のノーカット映像、実際に見た作品の感想、ミーティングでのディスカッションなどを元に、エアロウェーブネットワークとして、合意した20の作品を選出する。この20の作品は、毎年4月の連休に開催される公演プロモーションのためのプラットフォームSpring Forwardフェスティバルで実演される。約200のプロデューサーが現地の観客に混じって鑑賞し、25のアエロウェーブのメンバーであるプレゼンターが、各自の会場に招聘する3つの作品を選定する機会である。ネットワーク、またヨーロッパという枠組みを越えた様々な機会が生まれる場となっている。

2022 プロジェクト

JOKE ‘I just wish to laugh at you’
  • DOPE ‘I just wish to help you’ Jenna Jalonen & Nóra Horváth, photo by Joeri Thiry

  • BEAT ‘I just wish to feel you’ photo by Dániel Dömölky

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ヨーロッパのダンスネットワークAEROWAVESが主催するダンスフェスティバル「Spring Forward 2020」(コロナ禍でオンライン開催)から、ヨコハマダンスコレクションと城崎国際アートセンターが選出した、ハンガリーを拠点に活動する振付家ヤンナ・ヤロネンによる新作のクリエーション。
滞在期間中、『I just wish to...』三部作の第三作『JOKE ‘I just wish to laugh at you’』のクリエーションを行う。笑いやユーモア、その文化的差異をテーマに、Polett Kasza(ハンガリー)とBush Hartshorn(イギリス)との協働でリサーチを展開する。

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