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上田久美子

photo by matron2023

上田久美子

日本/劇作家・演出家
奈良県出身。一般企業勤務を経て、宝塚歌劇団演出部に入団。オリジナル戯曲で深遠なテーマ性とエンタテイメント性を両立させ支持を集めたが、2022年に退団。同年に、人間ドラマの世界と植物界の二重構造を描いたスペクタクルリーディング「バイオーム」にて岸田國士戯曲賞ノミネート。2023年、全国共同制作オペラシリーズ「道化師」「田舎騎士道」で初めてオペラ演出。関西弁超訳の字幕と、19世紀イタリアの庶民の情景を現代日本の貧困の現実に置き換えた演出が話題に。2023年-2024年、フランス研修。

photo: Celine Al-Mosawi

miu

ドイツ・日本/アーティスト
島根県出身。国立音楽大学およびハーグ王立音楽院(オランダ)で、ソノロジー/電子音楽を学ぶ(国立音楽大学は中退)。主な活動は舞台作品、音響パフォーマンス作品、インスタレーションの制作及び上演、展示。異なる文化間、異なる言語間、異なる時代間で生じるコミュニケーションのずれやエラー、誤解や転化、記憶の仮想化などの現象を自作品の重要なモチーフと捉えており、日常的に出会う「ある場所にいながら、その場所に属さない」人物や出来事の観察を制作の基軸としている。1998年にオランダに移住後、ロンドン、 ボーフム、ウルムを経て、2014年よりデュッセルドルフ在住。日本には「帰る」より「行く」という感覚の方が強い。

2024 プロジェクト

「プロジェクト・プネウマ」ー呼吸にまつわるトレーニングプールー
  • スケッチ:miu

  • ©︎Shoshi Yano

  • ©︎Natalia Butinova

  • ©︎Natalia Butinova

  • ©︎Natalia Butinova

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宝塚歌劇団で数々の話題作を世に送り出した演出家の上田久美子が、独立後のフランス研修を経て、アーティストとしての新境地開拓に挑む。豊富な経験と多様な背景を持つパフォーマーらと協働し、虫や微生物、植物といった、さまざまな生命が有するそれぞれの時間を並列的に描くことで、ヒトの時間やドラマを相対化させる。