ARTISTSアーティスト
温 又柔 + Jang-Chi + ネス・ロケ + リー・ミンチェン(李 銘宸) + KYOTO EXPERIMENT
温 又柔(Yu-Ju Wen)
日本/小説家
1980年、台湾・台北市生まれ。両親とも台湾人。幼少時に来日し東京で成長する。2009年、「好去好来歌」で第33回すばる文学賞佳作を受賞し作家デビュー。『台湾生まれ 日本語育ち』(2015、白水社)で第64回日本エッセイスト・クラブ賞(2016)、「文学作品を通じて多文化共生社会に貢献した」として文化庁より長官表彰(2019)、『魯肉飯のさえずり』(2020、中央公論新社)で第37回織田作之助賞受賞(2020)。他の小説集に『来福の家』(2011、集英社)、『空港時光』(2018、河出書房新社)、『永遠年軽』(2022、講談社)、『祝宴』(2022、新潮社)、エッセイ集に『私のものではない国で』(2023、中央公論新社)など。
Jang-Chi
日本/演出家・ビジュアルアーティスト
2009年にアーティスト集団「オル太」を結成し、ディレクションや演出を担う。ビジュアルアーツ/パフォーミングアーツの制度との折衝や、社会学的/民俗学的フィールドワークを重ね、絵画、インスタレーション、映像、パフォーマンス、演劇など、多様な手法を用いて活動を展開する。2022年度より公益財団法人セゾン文化財団フェロー。これまでの主な公演は、YPAMディレクション(2021-2023)、ロームシアター京都(2020、2024)、Lilith Performance Studio(スウェーデン、2015)、ソウル・マージナル・シアター・フェスティバル(韓国、2014)など。展覧会は、豊田市美術館(2024)、青森県立美術館(2019)、釡山ビエンナーレ(2016)、金沢21世紀美術館(2014)など。
ネス・ロケ(Ness Roque)
フィリピン/舞台・映画俳優、ドラマトゥルク、教育者
舞台芸術の創作、教育における学際的、フェミニスト、脱植民地的実践の探求、アドボカシーに基づく学際的なアートプロジェクトのための文化活動などを行う。現在、文部科学省科学研究費補助金により、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科博士後期課程に在籍。研究テーマは、「パフォーマンスの自己エスノグラフィー」と「国際的なアートコラボレーションと共同制作」。ロケは参加型アートの理論を用い、気候や環境に焦点を当てたコミュニティベースの教育を行うアーティストと研究者の集団「サルキアン・コレクティブ」を共同で設立。2023年、チェルフィッチュ『宇宙船イン・ビトゥイーン号の窓』に俳優として参加。
リー・ミンチェン(李 銘宸/Ming-Chen Lee)
台湾/演出家・ビジュアルアーティスト・写真家
国立台北芸術大学演劇学部演出専攻卒業。2009年よりStyle Labの名でパフォーマンス/演劇作品を創作、発表している。演出家として他のアーティストとの共同制作やコラボレーションも行う。舞台芸術、ドラマトゥルク、ビジュアルアート、サウンドアート、デジタルアート、写真など多様な分野で活動している。主な創作アプローチとして演劇を活用し、集団的即興を用いる。日常生活からインスピレーションを得て、モノの曖昧さや共感覚に焦点を当て、台湾の現代的なアイデンティティと人新世が混ざり合った現実/混沌を重層的に描く作品を制作している。
KYOTO EXPERIMENT
日本/フェスティバル
KYOTO EXPERIMENTは、2010年より毎年京都市内にて「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」を開催し、国内外の先鋭的なアーティストを迎え、ジャンルを越境した舞台作品を紹介している。これらの「EXPERIMENT(エクスペリメント)= 実験」的な表現についての思考と対話の場となることを目指し、先端的な文化芸術と社会の出会いを促進することを目的として開催している。
舞台芸術をはじめとする幅広い芸術文化の領域における事業を行うことによって、京都における芸術文化の振興発展および国際的な文化交流の振興を図り、もって広く市民生活の向上と繁栄に貢献することを目的として活動している。近年はアジア圏の新たなネットワーク構築やアーティスト間の交流促進にも注力している。
舞台芸術をはじめとする幅広い芸術文化の領域における事業を行うことによって、京都における芸術文化の振興発展および国際的な文化交流の振興を図り、もって広く市民生活の向上と繁栄に貢献することを目的として活動している。近年はアジア圏の新たなネットワーク構築やアーティスト間の交流促進にも注力している。
2025 プロジェクト
Cruising: Traveling Tongues
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日本、フィリピン、台湾の4名のアーティストが「食」に関する物語に見出される文化やアイデンティティの多層性、混交性に着目したリサーチとクリエーションを行うパフォーマンス・プロジェクト「Traveling Tongues」。台北アーツフェスティバルによるリサーチプログラム「Cruising」の一環として展開し、台北と京都での上演を目指した滞在制作を行う。