ARTISTSアーティスト
中間アヤカ + ルーシー・オートマン + カトリン・リッべ + 下寺孝典(TAIYA)
中間アヤカ + ルーシー・オートマン + カトリン・リッべ + 下寺孝典(TAIYA)
日本+ドイツ/アーティストコレクティブ
キッチンと食におけるパフォーマンス性、見えない労働の可視化に取り組む、多領域で活動するアーティストらが結成したグループ。中間アヤカ(振付・ダンス)、ルーシー・オートマン(ドラマトゥルク)、カトリン・リッベ(写真、ビデオアート)、下寺孝典(セノグラフィー)で構成されるメンバーは、『Echoes from within the Kitchen』で、新しいパフォーマンス環境を開発するために、労働作業の方法をリサーチ、実験、収集するために力を合わせる。公共とコミュニティの生産と融合を目指し、協働するために集合する。
©︎ Bea Borgers
中間アヤカ(Ayaka Nakama)
日本/ダンサー
1992年別府生まれ、神戸在住。ダンサー。これまでに黒沢美香、contact Gonzo、チェルフィッチュ等の作品に出演。近年は自身の作品創作に積極的に取り組んでおり、「ダンスとしか呼ぶことのできない現象」を追い求め、それが現れる瞬間を他者と共有するための仕掛けを創り出すことに挑戦している。これまでの作品に、庭で他者の記憶を踊る4時間のソロダンス『フリーウェイ・ダンス』、空き地に建てた仮設劇場を運営し解体までを見届ける『踊場伝説』などがある。2024年4月、神戸市長田区にパフォーマンスとミーティングのためのスペース「house next door」をオープンするなど、ダンサーという職業の可能性と領域を拡張する方法を模索している。2018 - 2020年度DANCE BOXアソシエイト・アーティスト。2022年度よりセゾン文化財団セゾン・フェロー。第16回神戸長田文化奨励賞受賞。
©︎ Matthias Heschil
ルーシー・オートマン(Lucie Ortmann)
ドイツ/ドラマトゥルク
1981年ドイツ、エッセン生まれ。ドラマトゥルク、キュレーター。ルールトリエンナーレ、シャウシュピールハウス(ウィーン)やオーバーハウゼン市立劇場で企画・運営に携わった後、2022年よりデュッセルドルフのtanzhaus nrwで海外との協働プロジェクトや参加型のプロジェクト、リサーチなどの担当をしている。フリーランスのドラマトゥルクとして、フランクフルトで行われたTheater der Welt 2023で上演された市原佐都子の『弱法師』に参加。2023年12月、セゾン文化財団のヴィジティング・フェローとして、東京、京都、神戸に1ヶ月滞在した。2014年より、Mareike Hantschel、カトリン・リッベと共にAufstand aus der Kücheプロジェクトに取り組んでいる。オンライン・ジャーナルMAP(メディア・アーカイブ・パフォーマンス)のメンバーとして、編集・寄稿を行っている。
©︎ Katrin Ribbe
カトリン・リッべ(Katrin Ribbe)
ドイツ/アーティスト・写真家
1974年ドイツ、ハノーファー生まれ。アーティスト、写真家。現代写真への問い、またその根底にある詩的かつ政治的な物語に強い関心を持ち、活動を行っており、映画、オブジェ、インスタレーションなども創作する。2014年、自営業の女性を撮影するポートレート写真シリーズ「b o s s」を開始。2025年には広島とポツナンで活動する2人の女性アーティストと協働し、ハノーファーの公共空間でシリーズを展示予定。2017年、マルチメディア・インスタレーション 『body of work』をブルータリズム建築コンプレックスIhmezentrumで発表。近年はNewington Gallery London、Kaunas Photographer's Gallery、Goethe Institut Nancy やArtists Unlimited Gallery in Bielefeldなど、国内外で展示を行っている。ロンドンのリサーチ・ハブ Writing Photographsのメンバーとして写真やテキストのリサーチを行っている。
©︎ Haruka Kuwana
下寺孝典(Takanori Shimodera)
日本/屋台建築家
1994年、広島県呉市生まれ。京都芸術大学大学院の建築・ランドスケープ領域修士課程を修了後、独立。屋台を専門に「TAIYA(タイヤ)」という屋号のもと、屋台のリサーチから設計、デザイン、制作を行っている。また、アジア各国の屋台の生態系を調査し、都市空間で自作の屋台を引きながら研究と実践を行っている。人が集まることで生まれる「ちまた」の復権を目指している。現在は大阪と福岡を拠点に活動中。主な受賞歴としては、2021年にTOKYO MIDTOWN AWARDでグランプリを受賞。2023年には福岡アジア美術館のレジデンスプログラムに招聘。
2025 プロジェクト
Echoes from within the Kitchen
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ダンサーの中間アヤカ、ドラマトゥルクのルーシー・オートマン、アーティストのカトリン・リッべ 、屋台建築家の下寺孝典(TAIYA)による領域横断プロジェクト。家事労働をテーマにした映像作品《キッチンの記号論》(マーサ・ロスラー/1975)の発表から50年、現代における労働空間としてのキッチンの持つ社会的意味を考察し、新たな表現の可能性を模索する。