ARTISTSアーティスト
パスパルトゥー・デュオ + イノヤマランド
パスパルトゥー・デュオ(Passepartout Duo)
イタリア/音楽ユニット
パスパルトゥー・デュオはニコレッタ・ファヴァリ(イタリア)とクリストファー・サルヴィト(イタリア/アメリカ)によって結成され、2015年以来、世界のあらゆる場所での旅を続け、自ら「スローミュージック」と定義する創造的なプロセスを追求している。エレクトロ・アコースティックのテクスチャーと変幻自在のリズムから厳選されたパレットを用いるパスパルトゥー・デュオの作品は、音に耳を傾け、音とつながる方法を探求している。著名なアーティスト・レジデンスに滞在し、文化施設・スペースでのライブ・パフォーマンスを重ねることで、カテゴリーに縛られることなく、自らの音楽を立ち上らせてきた。
イノヤマランド(Inoyamaland)
日本/音楽ユニット
井上誠と山下康によるイノヤマランドは40年の時間を経ても、今なお、鮮やかな活動を続けている。1980年代にヒカシューのサイド・プロジェクトとして結成され、レコーディングやパフォーマンスを開始する。その名は、二人の姓からイノヤマ、そして仮想の「ランド」を合わせて生まれたものである。細野晴臣が注目し、芦川聡、吉村宏、久石譲などと同時代の環境音楽界での活躍が始まる前にプロデュースをしたのが、現在でも一際高い評価を得ているデビューアルバム『DANZINDAN-POJIDON』(1983)である。彼らの作品はLight in The Attic Recordsによるグラミー賞ノミネートコンピレーションアルバム『“Kankyō Ongaku: Japanese Ambient, Environmental & New Age Music 1980-1990』に収録されている。また、WRWTFWW records、 Empire of Signs、Longform Editionsから国際的にリリースされているほか、Tonal UnionからリリースされたPassepartout Duoとの最新アルバムは、環境音楽ムーブメントの再到来を予感させる。
2025 プロジェクト
Dispatches
1/1
パスパルトゥー・デュオ(イタリア)とイノヤマランド(日本)という、ともに電子音響機材を用いて活動する二組のデュオがラジオの中継技術を活用して創作する実験的パフォーマンス。劇場内に配置される複数のFMトランスミッターとポータブルラジオによって、空間自体を音楽的装置に変容させ、絶え間なく変化する音環境の中で観客に没入的な鑑賞体験をもたらす。