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マレビトの会

マレビトの会(まれびとのかい)

日本/劇団
2003年設立。被爆都市を扱う「ヒロシマ―ナガサキシリーズ」 (2009 – 2010)、3.11以後のメディアと社会の関係に焦点を当てた『アンティゴネーへの旅の記録とその上演』(2012)、複数の劇作家による戯曲を通じて都市を多面的に描く『長崎を上演する』(2013 – 2016)、『福島を上演する』(2016 – 2018)をこれまで発表してきた。未曽有の出来事を経験した都市をテーマに、上演形式を作品毎に変化させながらも、歴史に回収されえぬものを探り、描き続けている。2020年より新しいプロジェクトを開始する。

2021 プロジェクト

新作のためのクリエーション
  • Festival/Tokyo 2018『福島を上演する』©Masanobu Nishino

  • Festival/Tokyo 2017『福島を上演する』©Masanobu Nishino

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既存の上演形態にとどまらない独自の演劇表現を追求しているマレビトの会が、被曝(爆)を経験した都市をテーマに2013年から6年間にわたって取り組んできた『長崎を上演する』『福島を上演する』に続くプロジェクト。東京という巨大都市をモチーフにした松田正隆による3本の新作戯曲(『グッドモーニング』『東京トワイライト』『東京ストーリー』)を複数年かけて上演していく取り組みである。
 2020年度は3本の戯曲から2本を選び、俳優と共にワークショップやリハーサルを行うほか、上演に録音された音声(サウンドトラック)を重ねてゆく作業を試みるなど、これまでの方法論を発展させた新たな演出方法を模索する。城崎での滞在制作を経て、2021年秋ごろに国内の劇場やフェスティバルで上演し、2022年以降もプロジェクトを継続させていく。