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山田由梨/贅沢貧乏
©Kengo Kawatsura
山田由梨/贅沢貧乏(やまだ・ゆり/ぜいたく・びんぼう)
東京/劇団
2012年旗揚げ。山田由梨(劇作家·演出家·俳優)主宰。舞台と客席、現実と異世界、正常と狂気の境界線をシームレスに行き来しながら、現代の日本社会が抱える問題をポップに、かろやかに浮かび上がらせる作風を特徴とする。 14年より一軒家やアパートを長期的に借りて創作·稽古·上演を実施する「家プロジェクト(uchi-project)」の活動を展開。一軒家を丸ごと使った観客移動型の群像劇『ヘイセイ・アパートメント』や、アパートの一室で3ヶ月間に及ぶロングラン上演を実施するなど、既存の上演体制にこだわらない、柔軟で実験的試みを行なう。17年には『フィクション·シティー』が第62回岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。同年、『みんなよるがこわい』中国ツアー(杭州·南京· 武漢)を実施、18年には中国人俳優とともに中国版『みんなよるがこわい』を創作するなど、 国内外で活動の幅を広げている。
2020 プロジェクト
持ち物チェック(10周年ジャーニーに向けて)
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2022年に旗揚げ10周年を迎える劇団·贅沢貧乏が、新作または過去作のリ·クリエーションの準備·実験を行うための滞在制作。過去の贅沢貧乏全作品の戯曲の読み合わせと新演出プランの実験を行いながら、主宰·山田由梨の思考の流れと作品の変遷を振り返る。
また、2018年の城崎国際アートセンターでの「肉味噌プロジェクト」で生み出した「肉味噌」(劇団のスタイル·メソッド)を言語化し、戯曲のト書きのなかに埋め込んでいく作業を並行して行う。その過程は、ブラッシュアップされた戯曲のリーディングやお茶会、アーティストトークなどを通して公開される。
また、2018年の城崎国際アートセンターでの「肉味噌プロジェクト」で生み出した「肉味噌」(劇団のスタイル·メソッド)を言語化し、戯曲のト書きのなかに埋め込んでいく作業を並行して行う。その過程は、ブラッシュアップされた戯曲のリーディングやお茶会、アーティストトークなどを通して公開される。
2018 プロジェクト
贅沢貧乏の肉味噌プロジェクト
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結成5年で東京芸術劇場が若い才能を紹介するシリーズ「芸劇eyes」に史上最年少で登場、中国でのツアー公演を成功させるなど、注目の劇団・贅沢貧乏とダンサー、俳優による滞在制作。単品のおかず(作品)として通用するだけでなく、様々な料理(他の作品)にも応用でき、さらに長期保存も効く(何度も再演可能)、我が家(劇団)の “肉味噌 ”(スタイル・メソッド)の確立を目的とする。
これまで主宰の山田由梨が一人三役で担ってきた、劇作・演出・俳優という役割を切り分け、それぞれの本質を捉え直し創作にあたる。加えて、ダンサーの武井琴が参加し、リズム・強度・呼吸など、作品における身体性へのアプローチを試みながら、実験的な短編作品を創作する。
これまで主宰の山田由梨が一人三役で担ってきた、劇作・演出・俳優という役割を切り分け、それぞれの本質を捉え直し創作にあたる。加えて、ダンサーの武井琴が参加し、リズム・強度・呼吸など、作品における身体性へのアプローチを試みながら、実験的な短編作品を創作する。