EVENTイベント
吉田萌『ヴァカンス』上演に向けたリサーチ・プロジェクト
「ないものの話をしながら土をこねる」ワークショップ
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マレビトの会や関田育子らの作品に俳優として参加し、自らも演出家としても活動する吉田萌による新作のリサーチ。都市生活と観光のように、現在と過去/未来、現実と想像など、異なる二地点を行き来する身体のあり方を「ヴァカンス的身体」と定義し、この“異なる二地点”にまつわる一連のワークを行います。
①ないものの話をしながら土をこねる(ワークショップ)
「かつてあった・もうないもの」の話をしながら土をこねてもらいます。自らの語りを、次は他者が語りなおしながら土をこねる、その交換を繰り返します。土をこねながらかたちをまさぐる手と、語りながら記憶をまさぐる手つきの相関を探りながら、身体の外側へと抜け出てきた無数の<語り>や<オブジェクトたち>と今ここで出会いなおす場をひらいてみます。
<WSの主な内容>
1. 3人組になる。
2. 一人は「かつてあった・もうないものの話」について過去形で話しながら、手元の土をこねる。
3. もう一人は、2で話された内容を整理したり、覚えたりする。
4. 今度は話し手と聞き手の役割を交換して、先ほどの話を自分の話かつ現在形として話しながら手元の土をこねる。
5. 残る一人は2~4の間、鑑賞者として少し離れた距離から観察する。
以上を1セットとして、3人組の中で一通り交換する。
レクチャー:吉田萌
アドバイザー:高橋温大
②焼成する ※任意参加
ワークショップで出来上がったオブジェクトを野焼きによって焼成します。野焼き中は出入り自由です。気軽に遊びに来てください!
③外側のものとして扱う(稽古) ※任意参加
テキスト化されたり焼成された、自らの語りだったかもしれない残留物と向き合い、それを上演というさらに外側のものへ置き換えてみる稽古を共にできたらと思っています。
④成果発表
自らの語りだったかもしれないものや身振りが、俳優という他者によって演じられます。
詳しくはこちらをご覧ください。
はじめまして、吉田萌といいます。
みなさんとないものの話をしたいと思っているので、先に少しだけ話してみます。
最近、祖母が亡くなる数ヶ月前に借りたアパートを解約しました。長い時間を過ごした一軒家も解体され、祖母の過ごした家はこの世からなくなってしまいました。残された祖父が住む老人ホームの一室のむこうには、都市開発の風景が広がっています。
このワークショップでは、参加者のみなさんに「かつてあった・もうないもの」について土をこねながらお話しいただきます。過去に存在しながら、現在にはもう存在しないものについて話すことは、自分の記憶を探りつつたしかめていくようなもので、それは土という可塑的なものを、手の感覚を頼りにかたちづけていくことに似ている気がしています。
失っていくたくさんのもののことを思ったとき、想像したり記憶する身体自体の疑うことではなく信じる力、「ある」ことを産出する現在地の主体としての身体を信じることからはじめてみたくなりました。
その一歩として、みなさんとこのワークを共にできたらうれしいです。
①ないものの話をしながら土をこねる(ワークショップ)
「かつてあった・もうないもの」の話をしながら土をこねてもらいます。自らの語りを、次は他者が語りなおしながら土をこねる、その交換を繰り返します。土をこねながらかたちをまさぐる手と、語りながら記憶をまさぐる手つきの相関を探りながら、身体の外側へと抜け出てきた無数の<語り>や<オブジェクトたち>と今ここで出会いなおす場をひらいてみます。
<WSの主な内容>
1. 3人組になる。
2. 一人は「かつてあった・もうないものの話」について過去形で話しながら、手元の土をこねる。
3. もう一人は、2で話された内容を整理したり、覚えたりする。
4. 今度は話し手と聞き手の役割を交換して、先ほどの話を自分の話かつ現在形として話しながら手元の土をこねる。
5. 残る一人は2~4の間、鑑賞者として少し離れた距離から観察する。
以上を1セットとして、3人組の中で一通り交換する。
レクチャー:吉田萌
アドバイザー:高橋温大
②焼成する ※任意参加
ワークショップで出来上がったオブジェクトを野焼きによって焼成します。野焼き中は出入り自由です。気軽に遊びに来てください!
③外側のものとして扱う(稽古) ※任意参加
テキスト化されたり焼成された、自らの語りだったかもしれない残留物と向き合い、それを上演というさらに外側のものへ置き換えてみる稽古を共にできたらと思っています。
④成果発表
自らの語りだったかもしれないものや身振りが、俳優という他者によって演じられます。
詳しくはこちらをご覧ください。
はじめまして、吉田萌といいます。
みなさんとないものの話をしたいと思っているので、先に少しだけ話してみます。
最近、祖母が亡くなる数ヶ月前に借りたアパートを解約しました。長い時間を過ごした一軒家も解体され、祖母の過ごした家はこの世からなくなってしまいました。残された祖父が住む老人ホームの一室のむこうには、都市開発の風景が広がっています。
このワークショップでは、参加者のみなさんに「かつてあった・もうないもの」について土をこねながらお話しいただきます。過去に存在しながら、現在にはもう存在しないものについて話すことは、自分の記憶を探りつつたしかめていくようなもので、それは土という可塑的なものを、手の感覚を頼りにかたちづけていくことに似ている気がしています。
失っていくたくさんのもののことを思ったとき、想像したり記憶する身体自体の疑うことではなく信じる力、「ある」ことを産出する現在地の主体としての身体を信じることからはじめてみたくなりました。
その一歩として、みなさんとこのワークを共にできたらうれしいです。
- 日時
- 2024年
4月28日(日)12:00-18:00|①ないものの話をしながら土をこねる
4月29日(月)12:00-18:00|①ないものの話をしながら土をこねる
※定員は各回最大7名まで。どちらかお好きな日程でご参加ください。
4月30日(火)13:00-19:00|②焼成する
※任意参加。雨天の場合は5月1日(水)に変更
5月2日(木)18:30-21:00|③外側のものとして扱う(稽古)
※任意参加。
- 会場
- 城崎国際アートセンター
※②のみ竹野子ども体験村で実施します
- 料金
- 無料
- 持ち物
- 動きやすく汚れてもよい服装、筆記用具
- 対象
- どなたでも
※①の日程をお選びいただいた上で、②〜③の参加可否をお教えください。成果発表はこちらより別途お申込みください。
※小学生以下の方は、保護者の方と一緒にご参加ください。
- お願い
- 本WSでお話しいただいたことやWSを通して完成したオブジェクトは、了承を得た上で、新作公演にて使用させていただく予定です。
ご参加いただく皆さまのプライバシーに配慮の上、記録写真および記録映像の撮影を行う予定です。
- 予約
- 電話または下記「申し込む」ボタンよりお申込みください。
※電話の場合は、イベント名、参加日程、名前、人数、電話番号をお伝えください。
※29日(月)の回は定員に達したため申込を締め切りました。
- 託児
- 託児をご希望の方は、各開催イベントの1週間前までに城崎国際アートセンターへお電話でお申込みください。
(対象:満1歳〜就学前までのお子様)
- その他
- ■新型コロナウイルス感染症対策について
★申込前に必ずご確認ください。
〇37.5度以上の熱がある方、咳が出るなど体調不良の方は、ご来場をお控えください。同居の方に同様の症状がある場合も、来場をお控えください。
〇マスク着用でお越しください。
〇会場入り口にて手指消毒・検温をお願いします。
〇適切な距離をとってご参加いただきます。
〇密閉を避けるため、会場の扉を開放した状態で行います。
〇原則「事前予約いただいた方のみ」入場可です。
〇行政機関からの要請を受けた場合、個人情報を提供する場合があります。