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ツールボックス・パーカッション + 山崎阿弥 + ウェイソン・プーン

Photo: Toolbox Percussion

ツールボックス・パーカッション(Toolbox Percussion)

香港/打楽器アート・コレクティブ
2012年の結成時より、香港における打楽器芸術のプログラムの推進に尽力。委嘱、コラボレーション、専門家の育成、演奏、コンテンポラリー・パフォーマンスの演奏、録音、ツアー公演など、意欲的な音楽プロジェクトを企画・実施。「日用品を音楽に」をモットーに、現代美術、コンテンポラリーダンス、文学を打楽器芸術に融合させる未到の領域を切り拓く。サウンドアートの概念に基づいた現代音楽レパートリーへの理解を深めるため、新しいメディアを導入し、革新的な体験を提示する。
サウンドを軸としたプログラムをキュレーションする学際的な彼らのアプローチは、定期的に開催される展覧会シリーズ「A Double Listen」に最も顕著に表れている。2023年の越後妻有では香港ハウスと上郷クローブ座で「A Double Listen: 山の音」を発表。このようなプログラムを通じ、メディアアート・コレクティブDimension PlusやPercussions de Strasbourgなどを始めとし、世界中のアーティストとのネットワークを構築している。
現在、香港芸術発展局から2年間の継続助成を受けている。

Photo: Lorenzo Palmieri

山崎阿弥(Ami Yamasaki)

日本/声のアーティスト・美術家
声のアーティスト、美術家。自らの発声とその響きを耳・声帯・皮膚で感受し、エコロケーション(反響定位)に近い方法を用いて空間を認識する。空間が持つ音響的な陰影をパフォーマンスやインスタレーションによって変容させることを試みながら、世界がどのように生成されているのかを問う。天文学者や物理学者など科学者とのコラボレーションに力を入れ、未来のサウンドスケープを創作するための知覚力と世界観の関係性について探求している。2025年には東京芸術劇場が複数年にわたって展開するプロジェクト「TMT Gear」に選出され、宇宙論をテーマにした新たな舞台の制作を開始。
G. & A. マミダキス財団芸術賞2023を受賞、国際交流基金アジアセンターフェロー(2018)、ACCフェロー(2017)。
近年のプロジェクトや出演に「天文学×現代アート 100年の宇宙(そら) 見つめる眼・歌う声」(国立天文台、2024)、サルヴァトーレ・シャリーノ作『ローエングリン』共同演出・美術(神奈川県民ホール、2024)、グルベンキアン現代美術館CAM主催Engawaシリーズ(2023)、「KYOTO STEAM 2022国際アートコンペティション」(京都市京セラ美術館、2022)、「JAPAN. BODY_PERFORM_LIVE」(ミラノ現代美術館、2022)、ハーシュホーン博物館起工式での歌唱(2022)、クリスチャン・マークレーの「マンガ・スクロール」歌唱(江之浦測候所、東京都現代美術館, 2021/2022)、瀬戸内芸術祭2019などがある。

Photo: Maximillian Cheng

ウェイソン・プーン(Wayson Poon)

香港/ダンスアーティスト
香港を拠点に活動するコンテンポラリー・ダンス・アーティスト。ヨーロッパとアジアでアーティスト、パフォーマー、研究者として活動。OnthewayDanceと呼ぶ、独自の手法は、道教の「気」の概念を背景に東洋と西洋の精神的な方法論を融合させ、ダンサーと観客の繋がりに重きを置くものである。『Vortex』、『Moving α memory』、『PHONATE』などの作品を中心に、デンマーク、フィンランド、日本、イタリア、中国、イギリスのフェスティバルに出演している。
2016年、香港芸術発展賞を若手芸術家ダンス部門で受賞。2019年にはACCフェローとしてムーブメントの研究を重ねる。2022年にはトム・ブラウン博士記念奨学金と香港ジョッキークラブ音楽舞踊信託基金奨学金を受け、優秀な成績で香港演芸学院修士号を取得。
近年では、コミュニティアートやプロのアーティスト育成プロジェクトに積極的に取り組んでおり、ジョッキークラブのダンスウェル・プロジェクトの講師を務めるほか、香港ストリートダンス発展協会が主催するFlo(ストリートダンス・シアター振付を探す旅)プロジェクトにて新進ダンスアーティストの創作プロセスの指導にあたっている。

2026 プロジェクト

Shizuku(雫)
  • イラスト:大津萌乃

  • Photo: Toolbox Percussion

  • Photo: Toolbox Percussion

  • Photo: Toolbox Percussion

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世界各地でさまざまなコミュニティと協働してきた香港発の打楽器アート・コレクティブが城崎へ!
人と水の関わりをテーマに、「共存共栄」の精神が息づく温泉街で、自然との共存のあり方に耳をすます。

香港を拠点とする打楽器アート・コレクティブ、ツールボックス・パーカッションが、温泉の持つ〈癒し〉や〈再生〉といったイメージを手がかりに、人と自然の関係を問い直す。声のアーティストで美術家の山崎阿弥(日本)、ダンスアーティストのウェイソン・プーン(香港)と協働し、音や触覚といった微細な感覚を通して、身体が空間をどのように知覚し、記憶していくのかを探る。1300年の歴史を有し、「共存共栄」の精神が宿る城崎温泉を舞台に、水の物質性や環境との循環に着目し、人と自然の共存のあり方に向き合うパフォーマンスを創作する。