KIAC

"Traveling Tongues"は、日本、フィリピン、台湾の4人のアーティストが「食」をテーマに、文化やアイデンティティの多層性、混交性に着目してリサーチと創作を行うプロジェクトです。
このプロジェクトは、台北アーツフェスティバルのリサーチプログラム「Cruising（クルージング）」の一環として展開し、2025年秋に台北と京都で発表することを目指して滞在制作を行います。

試演会では、台湾生まれで幼少より日本に暮らす小説家の温又柔、アーティスト・コレクティブ「オル太」メンバーの Jang-Chi、フィリピン出身で俳優・ドラマトゥルクとして活動するネス・ロケ、台北拠点でパフォーマンスとビジュアル・アートを横断した活動を行うリー・ミンチェン（李銘宸）の4名がそれぞれ重ねたリサーチをもとに、Jang-Chi、リー、ロケによる料理を交えたパフォーマンスを行います。

「食」は日常的な営みでありながら、社会的・文化的なアイデンティティ（自分はどんな人か、どこに属するか）を呼び起こしたり、定義したり、時にはそれらを超えて混ざり合うものでもあります。観客の皆さんと一緒にテーブルを囲み、「食」にまつわる個人的な記憶や超ローカルな文脈に触れながら、異なる文化や歴史、アイデンティティの「まざりあい」について考えます。ぜひご参加ください。